歯周病治療とは
歯周病は、歯科の三大疾患の一つで日本人に多い病気です。虫歯にならないよう歯を守る事も大切ですが、歯を支える歯茎もとても大切です。
症例は、歯を支えている歯肉や顎の骨が、化膿したり破壊されたりする病気です。 歯周病は限度を越えてひどくなるとどんなに一生懸命に治療しても手遅れになります。
治療に早すぎるという事はありません。 あまりひどくならないうちに完全に治療する事が重要です。
歯周病の進行と症状
歯周病は悪玉細菌が異常繁殖して歯茎に炎症が起こる伝染病です。
以前は歯槽膿漏と呼ばれていました。ブラッシングが充分でなかったり、 砂糖を過剰に摂取すると細菌が歯垢を作り出します。
歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。
その中や周りにさらに細菌が入り込み、毒素を出し続けます。この状態はブラッシングなどで取り除くことはできません。
虫歯の原因は
歯の表面についた汚れはプラーク(歯垢)と呼ばれています。このプラークが原因となり、虫歯が進行していきます。
プラークは歯牙細菌苔ともいい、単なる食べカスではなく、生きた細菌の集合体が、歯の表面に苔のように発生しています。
その細菌が出す酸が、歯の表面を覆うエナメル質を溶かし象牙質、歯髄へと浸透します。
象牙質や歯髄はエナメル質よりもやわらかいので、ここまで来るとそれまでよりもずっと早く溶け、虫歯が進行していきます。
定期健診について
歯の健康のためには、日ごろからフッ素入りハミガキを使って、ていねいに歯をみがくこと、そして、定期的に検診を受けることが大切です。
治療などの必要がなくても、少なくとも1年に1~2回は受診するように習慣づけましょう。口の中をチェックしてもらったり、歯みがきでは落とせない歯石や着色汚れなども落としてもらったりすれば、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。
家庭でのケアと、歯科医院での定期的なケアを上手に組み合わせて、いつまでも健康な歯を守りましょう。
メンテナンスの間隔
メンテナンスの間隔は歯周病の重症度、セルフケアーの熟練度などを考慮し、 患者さんとの話し合いで決定します。
一般的には、
- 毎月のメンテナンス
- 3ヶ月ごとのメンテナンス
- 6ケ月ごとのメンテナンスに分けられます。
中程度以上の歯周病の治療を受けられた方は(2)または(3)をお勧めしています。 歯垢(プラーク)が歯に付着している時間が長いほど、虫歯になりやすくなります。
細菌の集団である歯垢を除去するクリーニングなど、定期的に口腔内を管理することで、 歯肉などの歯周組織の健康を維持します。